ひきこもりは、必ずしも学齢期にある者が起こすとは限らない。社会人になってから、ひきこもり状態になる者も多い。学齢期にひきこもり状態になった者が、ひきこもり状態のまま、中年期に達することも報告されており、このようなひきこもりの高齢化は社会問題として深刻に受け止められている。
例えば、東京都が2008年、国がニートと定義する15~34歳の男女に絞って無作為抽出した大規模な調査結果をみても、「自室からほとんど出ない」「自分の趣味に関する用事のときだけ外出する」などの引きこもり状態の人が、都内に少なくとも2万5千人以上いると推計した。「引きこもり予備軍」を含めると、その合計は、都内で約20万人に上る計算になる。内閣府が2010年、全国15歳以上39歳以下の者に絞って無作為抽出した3,287人(有効回収数)に対する調査結果をみても、引きこもり群:35~39歳:23.7%、30~34歳:22.0%と引きこもりが高年齢化している。